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恋はどこからやってくる?
第4章 紺野の発熱
『抜ければいい』ぐらいの感覚でいたから、性技に凝ることもなく、「物足りない」と訴えられることもあった。

──性欲もそんなにないし、俺は何か欠落してるのかな…。ひとりでする方が気持ちいいと思うときもあるもんな

ゴロンとまた寝返りを打ち、天井を見つめる。

「柏木さんは…巧そうだよな」

飲食店でのスマートな所作や、どことなく垢抜けた雰囲気はそれなりに遊んでいたことを想像させた。

「かっこいいもんな。スタイルだっていいし。筋肉ついてるんだろうし、脇腹なんてきっと綺麗に削げていてさ…」

すると紺野の下半身がビクンと跳ねた。

「…えっ!?」

むくむくと勃ち上がったソレに焦りつつ、柏木の同じ場所を想像してしまい、更にソコに血液が集まるのを感じた。

「ウソ…だろ?」

確かめるためにスエットに手を入れると、紺野のソレは厭らしく膨張していて、触れた刺激で更に体積を増していく。

「ちょっとっ! ダメだろそれは!」

慌てて飛び起き洗面所へ駆け込んで顔を洗う。
鏡に映った自分の顔が、欲情に濡れているように見えて紺野は強く目をつぶった。



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