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恋はどこからやってくる?
第4章 紺野の発熱
「やめ…」

体を引き離そうともがく柏木を壁に追い詰め、再び唇を重ねる。
頭の中が沸騰しているようで、無我夢中だった。

観念したように柏木のチカラが抜けた瞬間、エレベーターが五階に到着する音が響き、そこでようやく紺野は我に返った。

「すみません…俺……」

開いた扉からヨロヨロと出ていく紺野の背中を見つめながら、柏木は壁に背を付けズルズルと座り込む。

六階で扉が開いても、しばらくそのまま、動くことが出来なかった。





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