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恋はどこからやってくる?
第6章 好きだ
「いてて…。すんません。でも柏木さんが色っぽ」

「わかったから! こっち来いっ!」

紺野の手を引いた柏木は、寝室のドアを勢いよく開けた。


「さあ、ベッドだ」

紺野の喉がゴクリと鳴る。

「お前、男とやんのは初めてだろ。キスどころじゃねぇ事すんだぞ。わかってんのか?」

今度は紺野の頬が赤く染まった。

「…ネットで…少しだけ調べました」

「そんじゃあ、どんなことすんのか理解してんだな。その上で、俺とここでキス出来んのか?」

「出来ますよ。むしろしたいです!」

「俺、胸もねぇし、萎えるぞ、きっと」

「萎えませんよ」

柏木を背後から抱き締めた紺野は、その首筋に顔を埋めて目を閉じた。

柏木が腕の中にいる。
頭の中で想像するしかなかった体温が匂いが、
震える心が、紺野の腕の中にいる。

「こんなに好きなのに、萎えるわけがないでしょう?」


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