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非常階段
第1章
夕暮れ、10階のオフィスビルには真横からオレンジ色の強い光が差し込んでいる。
秋になり、日が短くなった。
俺はパソコンの電源を落とした。
タイムカードを押すと、誰ともなく残っている者に挨拶をして、ドアから出た。
腕時計を見た。
6時を少し過ぎていた。
俺は急ぎ足で廊下を進み、突き当たりの非常階段の防火扉の前まで来た。
一応周りを見渡す。
誰もいないことを確認すると、扉を開け、後ろ手で閉める。
薄暗い階段を上に登る。
最上階の屋上へ出る踊り場まで来た。
非常口の緑色に光る表示盤の下に、莉奈はいた。
長い髪を後ろに結い、耳の所だけ、一筋垂らす。
今風の髪型だ。
細身、25歳。
俺の5つ下だ。
ひざ上丈の紺のタイトなスカート、白いブラウスに紺のベスト。
どちらも薄く緑色のチェックの模様が入っている。
莉奈の会社の制服だ。
秋になり、日が短くなった。
俺はパソコンの電源を落とした。
タイムカードを押すと、誰ともなく残っている者に挨拶をして、ドアから出た。
腕時計を見た。
6時を少し過ぎていた。
俺は急ぎ足で廊下を進み、突き当たりの非常階段の防火扉の前まで来た。
一応周りを見渡す。
誰もいないことを確認すると、扉を開け、後ろ手で閉める。
薄暗い階段を上に登る。
最上階の屋上へ出る踊り場まで来た。
非常口の緑色に光る表示盤の下に、莉奈はいた。
長い髪を後ろに結い、耳の所だけ、一筋垂らす。
今風の髪型だ。
細身、25歳。
俺の5つ下だ。
ひざ上丈の紺のタイトなスカート、白いブラウスに紺のベスト。
どちらも薄く緑色のチェックの模様が入っている。
莉奈の会社の制服だ。