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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第42章 罪を起こさせたのは心だった~韓流時代劇トンイより~
更に、ひとめ母に会おうと駆け付けた世子とヒビンの涙ながらの別離。

 世子はまだこのとき、中学生くらいの少年、子どもにすぎません。

 二人が呼び合いながら無理に引き裂かれるシーンにも涙が

 結局、ヒビンを怖ろしい罪へと走らせた衝動が何だったのか?

 私なりの考えですが、それは恐らくは母としての心は女としての心

 その両方だったのではないでしょうか。

 母として我が子を王にしてやりたい、その御代を揺るぎないものにしたい。

 また、夫である王の心を女として独り占めしたい。

 そんな実は誰にでもあるささやかな想いがヒビンを悪女にしてしまったのだと

 思います。

 
     【画像あり】


 ☆ 妻として夫を愛するということが罪になるというのなら、ヒビンはむしろ

 気の毒な女性と言わざるを得ません ☆


 そのことは、ヒビンが自分の最後の姿を王に見届けて欲しいと願ったことからも

 判ります。

 いちばん愛した男に最期を見て欲しいと願ったのは、やはり、王を一人の男性として

 慕う女心から発したものだったでしょう。

 毒を飲むときのヒビンの心の呟きが何よりそれを物語っています。

 
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