この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第44章 時は川の流れのように~時代劇 鬼平犯科帳 狐火より~
おまさに外で待つようにと指示し、勇五郎と文吉の隠れ家に入っていく。
しかし、やはり兄弟は折り合うことはできませんでした。
文吉の手下たちと乱闘になった勇五郎の身が危うくなったところに
平蔵たちが流れてこんでくる。
もちろん、平蔵たちはあらかじめ、他の密偵たちに探らせて、このことを知っていたのです。
結局、勇五郎は文吉を殺した。
平蔵はその昔、自棄になって放蕩三昧をしていた時代がある。
その頃、狐火の先代とも親しい仲だった。
親父さんの顔に免じて、今回は見逃してやる。だが、二度と盗みはしねえと
証文を置いていってくれ
平蔵は勇五郎を召し捕らなかった代わりに、彼の利き腕のすじを切った。
これで勇五郎はもう利き手をまともに使えない。
惨いようですが、これが平蔵なりの温情なのだと判りました。
一度盗みを働いたものはなかなかその道から抜け出せない。
その盗人根性をよく知る平蔵だからこその処置であったといえます。
勇五郎とどこにでも好きなとこに行きな。ただし、おまさ、もう二度と
俺の前に姿を見せるなよ
その科白を背に、おまさは勇五郎と江戸を離れました。
そこで、私はおまささんの登場もここまで?
と思いかけたのですがー、
しかし、やはり兄弟は折り合うことはできませんでした。
文吉の手下たちと乱闘になった勇五郎の身が危うくなったところに
平蔵たちが流れてこんでくる。
もちろん、平蔵たちはあらかじめ、他の密偵たちに探らせて、このことを知っていたのです。
結局、勇五郎は文吉を殺した。
平蔵はその昔、自棄になって放蕩三昧をしていた時代がある。
その頃、狐火の先代とも親しい仲だった。
親父さんの顔に免じて、今回は見逃してやる。だが、二度と盗みはしねえと
証文を置いていってくれ
平蔵は勇五郎を召し捕らなかった代わりに、彼の利き腕のすじを切った。
これで勇五郎はもう利き手をまともに使えない。
惨いようですが、これが平蔵なりの温情なのだと判りました。
一度盗みを働いたものはなかなかその道から抜け出せない。
その盗人根性をよく知る平蔵だからこその処置であったといえます。
勇五郎とどこにでも好きなとこに行きな。ただし、おまさ、もう二度と
俺の前に姿を見せるなよ
その科白を背に、おまさは勇五郎と江戸を離れました。
そこで、私はおまささんの登場もここまで?
と思いかけたのですがー、