この作品は18歳未満閲覧禁止です
tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第6章 冬の雨
あなたの腕の中で
身体だけはこんなに燃えているのに
心だけは しんと冷えている
いいえ あなたの指先の動きに翻弄され
乱れてゆくたびに 心だけはますます氷のように冷えてゆく
-この矛盾
あなたは気づいているだろうか
冬の雨がこんなにも冷たい教えてくれたのは あなただ
今夜も私はまた あなたの中で幾度も花びらを散らす
ただ あなたの中の矛盾を忘れるために
ひそやかに 確実に近づいてくる別離の予感を感じないために