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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第6章 冬の雨
あなたの腕の中で

 身体だけはこんなに燃えているのに

 心だけは しんと冷えている

 いいえ あなたの指先の動きに翻弄され

 乱れてゆくたびに 心だけはますます氷のように冷えてゆく

 -この矛盾

 あなたは気づいているだろうか

 冬の雨がこんなにも冷たい教えてくれたのは あなただ

 今夜も私はまた あなたの中で幾度も花びらを散らす

 ただ あなたの中の矛盾を忘れるために

 ひそやかに 確実に近づいてくる別離の予感を感じないために
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