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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第7章 時流れの向こうには【詩】
毎回、何かお題が出て、それに即して論文を書くのだが、結構ユニークな出題が出ていた。例えば、東海道五十三次の浮世絵の写真が出て、これを見て感じることを書きなさい、とか。写真や絵などを見て書かせる問題もかなりあったように思う。もちろん、はるか昔なので、あまりアテにはならない記憶である。私が今も印象深く記憶してる問題は、時間について、自分がどのように受け止めているか書きなさいと、確か、そんな問題だった。
その時、私が答えたのは、〝私は時々、自分の横を時間が川のようにごうごうと音を立てて流れているような気がするる〟と、そんな内容だ。何も格好付けたわけでなく、当時、本当にそんな風に感じるときがあった。自分は何かをなそうとしても、なかなか思うに任せず、ただ時だけが自分の側を奔流のように流れ去ってゆく。そんな想いによく駆られたものだ。
その時、私が答えたのは、〝私は時々、自分の横を時間が川のようにごうごうと音を立てて流れているような気がするる〟と、そんな内容だ。何も格好付けたわけでなく、当時、本当にそんな風に感じるときがあった。自分は何かをなそうとしても、なかなか思うに任せず、ただ時だけが自分の側を奔流のように流れ去ってゆく。そんな想いによく駆られたものだ。