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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第11章 さようならも言わずに(随筆)
私の気質は父に似ていると思います。

 どちらかといえば、人が良くて、いつも穏やかに笑っているような人でした。

 あ、でも、こういう良いところが自分にあると言いたいわけじゃありません!

 私が似ているのは、どちらかといえば、他人から言いたいことを言われても

 なかなか言い返せないような、そういうところだ思いますので-。

 父もそういうところはある人だったと思います。

 人生を器用に生きるというタイプの人ではありせんでした。

 それでも、いつも穏やかに笑っていた父を私は今、誇りに思っています。

 生きている中にそういう話ができなかったのか゜

 今も悔やまれます。

 父も歴代住職とともにお寺の墓地で眠っています。

 寺のお墓はどういうわけか山の頂にあって、ここ最近はなかなか

 お墓参りにも行けない状態-主人は行っています。

 が続いていたのですが、今日は久しぶりに訪ねてみようと思います。

 心配していた天気もお陰で、爽やかに晴れ上がりました。

 父の好物だったお供え物を持って、午後からは息子と主人と出かけてきます。

 今となっては、さようならも言えずに別れてしまった父に

 親不孝な娘がしてあげられる、たった一つのことです。
 
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