この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第111章 坂の上から
あんなこともあった
こんなこともあった
時が忘れさせた記憶の狭間のあちこちに降り積もった様々な想い出が
一挙に押し寄せ
胸苦しいほどの懐かしさと愛おしさが押し寄せる
子どものときから同じ場所に立ち続け
眺めた数え切れないほどの人々に想いを馳せる
あの人たちは今 どうしているだろうか
そんな物想いを断ち切るかのように
赤ちゃんの元気な泣き声が新たに響き渡った
今度は
ベビーカーを押した若い母親が坂道をゆっくり昇ってゆく
もしかしたら
あれは二十年前
初めての子育てに奔走していた頃の自分の姿かもしれない
オレンジ色の優しい光が母子を包み込む中
赤ちゃんを連れたお母さんは坂道を上り 見えなくなった
こんなこともあった
時が忘れさせた記憶の狭間のあちこちに降り積もった様々な想い出が
一挙に押し寄せ
胸苦しいほどの懐かしさと愛おしさが押し寄せる
子どものときから同じ場所に立ち続け
眺めた数え切れないほどの人々に想いを馳せる
あの人たちは今 どうしているだろうか
そんな物想いを断ち切るかのように
赤ちゃんの元気な泣き声が新たに響き渡った
今度は
ベビーカーを押した若い母親が坂道をゆっくり昇ってゆく
もしかしたら
あれは二十年前
初めての子育てに奔走していた頃の自分の姿かもしれない
オレンジ色の優しい光が母子を包み込む中
赤ちゃんを連れたお母さんは坂道を上り 見えなくなった