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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第137章 今年、誕生日を迎える自分へ
「今年、誕生日を迎える自分へ」
歩いてきた はるかな道程
今 立ち止まって振り返れば
私の後ろに長い長いひとすじの道が延びている
誰に対しても常に誠実でありたいと
心を浄らかに保ち続けていたいと
理想を思い描きながらも果たせず
自分が途方もなく醜い人間のように思え
落ち込んだ数え切れないほどの夜
闇色に染まりかけた心を抱えて空を仰いだ
瞳に映る満天の星たちが漆黒のビロードを飾る金剛石のようにまたたき
自分の心のありようから眼を背けず
ありのままの自分を受け止めるように教えてくれた
一日の半分を昼と夜がそれぞれ占めるように
誰にでも―たとえ聖人と呼ばれる人の心にも
けして眩い光ばかり溢れているのではないことを
そっと告げてくれた
歩いてきた はるかな道程
今 立ち止まって振り返れば
私の後ろに長い長いひとすじの道が延びている
誰に対しても常に誠実でありたいと
心を浄らかに保ち続けていたいと
理想を思い描きながらも果たせず
自分が途方もなく醜い人間のように思え
落ち込んだ数え切れないほどの夜
闇色に染まりかけた心を抱えて空を仰いだ
瞳に映る満天の星たちが漆黒のビロードを飾る金剛石のようにまたたき
自分の心のありようから眼を背けず
ありのままの自分を受け止めるように教えてくれた
一日の半分を昼と夜がそれぞれ占めるように
誰にでも―たとえ聖人と呼ばれる人の心にも
けして眩い光ばかり溢れているのではないことを
そっと告げてくれた