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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第142章 笑顔の魔法
今度は自分の方から誰かに笑顔で挨拶してみようかしらなどと考える
たとえ 相手が見知らぬ人であったとしても
雨も完全に止んだ九月末の秋空に
雲間からひと筋の光が差し始めている
吹き抜けたひんやりとした風に
かすかにキンモクセイの香りがした
 
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