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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第142章 笑顔の魔法
交通整理の若い男性が
―どこかにお揃いでお出かけですか?
明るい声で訊ねてくる
突然で愕いたけれど
―いつもの買い物です。
笑って応える
―いってらっしゃい。
―雨の中、大変ですね。ご苦労様です。
お互いに言葉を交わしてすれ違った一瞬
不思議と自宅を出たときの重たい気分が明るくなっていることに気づく
笑顔の挨拶って、こんなに心のリフレッシュに効果があるのかと
今更ながらに気づいた
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