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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第143章 ドルフィン・リング
あれから気の遠くなるような月日が流れ
娘は大学四年生になった
そろそろ社会に出る日が近づいてきた
何かと心配性の母は良い歳をした娘に
―ちゃんと卒業はできるの?
小学生のときと同じようにあれこれと世話を焼いては
―もう、いちいち煩いよ。
と煙たがられている
けれど 私の瞼に映る娘は
今も少しはにかみながら
―ママが歓ぶと思って。
イルカの指輪を差し出してくれたあの日の小さな娘のままだ
ありがとう
あのときも そして生まれてから今までもずっと
あなたが私にくれた数々の歓びや感動は私にとって永遠の宝物
娘は大学四年生になった
そろそろ社会に出る日が近づいてきた
何かと心配性の母は良い歳をした娘に
―ちゃんと卒業はできるの?
小学生のときと同じようにあれこれと世話を焼いては
―もう、いちいち煩いよ。
と煙たがられている
けれど 私の瞼に映る娘は
今も少しはにかみながら
―ママが歓ぶと思って。
イルカの指輪を差し出してくれたあの日の小さな娘のままだ
ありがとう
あのときも そして生まれてから今までもずっと
あなたが私にくれた数々の歓びや感動は私にとって永遠の宝物