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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第143章 ドルフィン・リング
今でもあの瞬間を思い出す度に胸が熱くなり
眼が潤んでくるのを止められない
娘が買ってくれたのは華奢なシルバーのイルカが
可愛らしい球を抱えているデザインだった
球はイエローのキャッツアイ
人工とはいえパワーストーンだから それなりの値段はしたのだろう
小学生のお小遣いをはたいてやっと買えるアクセサリーを
娘が買ってくれた
指輪そのものももちろんだけれど
娘のその気持ちが何より嬉しくて尊いものに思えた
どんな想いで何一つ他の物を買わずに指輪を買ったのか
娘の当時の心に想いを馳せるとまた泣けてくる
眼が潤んでくるのを止められない
娘が買ってくれたのは華奢なシルバーのイルカが
可愛らしい球を抱えているデザインだった
球はイエローのキャッツアイ
人工とはいえパワーストーンだから それなりの値段はしたのだろう
小学生のお小遣いをはたいてやっと買えるアクセサリーを
娘が買ってくれた
指輪そのものももちろんだけれど
娘のその気持ちが何より嬉しくて尊いものに思えた
どんな想いで何一つ他の物を買わずに指輪を買ったのか
娘の当時の心に想いを馳せるとまた泣けてくる