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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第149章 蜘蛛Ⅱ
毎朝の日課で本堂の仏様にお茶を差し上げていたら
ポトリ
新しいお茶を淹れるために
昨日のお茶を移した器に蜘蛛が落ちてきた
必死でもがく小さな生命
数日前には救えなかった生命だから
何としてでも助けたい
正直 蜘蛛には触りたくないが
勇気を出して指を差し伸べた
蜘蛛は何とか私の指にすがりついて無事自ら這い上がった
まだ 容器の縁でもたもたしているので
ええい一度触れば二度目も同じと
また指に乗せて宙へと放った
蜘蛛は床に無事ナイスな着地を決める
ポトリ
新しいお茶を淹れるために
昨日のお茶を移した器に蜘蛛が落ちてきた
必死でもがく小さな生命
数日前には救えなかった生命だから
何としてでも助けたい
正直 蜘蛛には触りたくないが
勇気を出して指を差し伸べた
蜘蛛は何とか私の指にすがりついて無事自ら這い上がった
まだ 容器の縁でもたもたしているので
ええい一度触れば二度目も同じと
また指に乗せて宙へと放った
蜘蛛は床に無事ナイスな着地を決める