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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第150章 椿ノ恋奇譚~深紅の花嫁と月の泪(なみだ)
「椿ノ恋奇譚~深紅の花嫁と月の泪」
眼を閉じれば
鈍色の雲が垂れ込める空の下(もと)
ふうわり ふわり
ふと冷たいものが頬に触れた
―これは何?
愕き仰のいてみれば
白き花びらが天(そら)から舞い降りる
ふうわり ふわりと
佇む私の周囲にひろがるは青々とした葉をつけた樹々
艶やかな紅色の花があまた咲く
そっと近づいて手を差し伸べれば
びろうどのようなしっとりとした花びらがひとひら
はらり 空(くう)に舞った
眼を閉じれば
鈍色の雲が垂れ込める空の下(もと)
ふうわり ふわり
ふと冷たいものが頬に触れた
―これは何?
愕き仰のいてみれば
白き花びらが天(そら)から舞い降りる
ふうわり ふわりと
佇む私の周囲にひろがるは青々とした葉をつけた樹々
艶やかな紅色の花があまた咲く
そっと近づいて手を差し伸べれば
びろうどのようなしっとりとした花びらがひとひら
はらり 空(くう)に舞った