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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第161章 花笑み~大輪の花と小さな花~
眩しい陽光の下
少し離れた場所から
まったく相反する二つの花を見る
花もまた静かに風に揺れながら私を見る
今日という日を精一杯咲く花たちに
今の私はどんなふうに映じているのだろうか
ふと訊いてみたくなる
想いを込めて見つめたまなざしの先
大輪の花と小さな花が
声を合わせて笑い声を立てるように
かすかに
本当にかすかに身をくねらせる
ひと刹那
花たちの向こうに
微笑む少女たちの楽しげな笑顔を見た