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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第164章 土曜日の焼きそばパン
スーパーで昔懐かしいパンを見つけた。焼きそばパンである。私の脳裡に、ある風景が蘇った。あれは中学生のときだから、随分と昔になる。当時、私はテニス部に所属していた。物心ついたときから、体育の授業が楽しいと思ったことは一度もない。
ところが、母の方針で何とテニス部に入ることになってしまった。しかも、テニス部はハードな練習で有名であった。当時、アニメの影響もあり、テニスブームで、そのせいか、テニス部も部員が膨大だった。数十人の部員に対して練習用コートはたった二面。運動音痴で、将来的に選手になれる見込みも薄い新入りはコートの土ならしか、良くてネット打ちが許される程度だ。
ちなみに、ネット打ちはコートの周囲に壁のように張り巡らせたネットに向かい、ボールをラケットで打ち付ける単独練習だ。これが二年生になると、周囲のネットではなく、コートにある本物のネットで練習できるようになる。
ところが、母の方針で何とテニス部に入ることになってしまった。しかも、テニス部はハードな練習で有名であった。当時、アニメの影響もあり、テニスブームで、そのせいか、テニス部も部員が膨大だった。数十人の部員に対して練習用コートはたった二面。運動音痴で、将来的に選手になれる見込みも薄い新入りはコートの土ならしか、良くてネット打ちが許される程度だ。
ちなみに、ネット打ちはコートの周囲に壁のように張り巡らせたネットに向かい、ボールをラケットで打ち付ける単独練習だ。これが二年生になると、周囲のネットではなく、コートにある本物のネットで練習できるようになる。