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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第165章 祈り
祈り

寝静まった家族を起こさないように
そっと起き出す
廊下に出てみれば
まだ庭には夜明けの名残りが周囲に漂っている
今日一日の始まりを告げるように
オレンジ色の巨大な太陽が東の空を
力強い朱の色に染めている
こんな時間に起きたのは実に久しぶりだ
以前のように台所で黙々と娘の弁当を作る
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