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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第21章 別離~去る者は追わず~
-冬の雨は嫌い
昔 別れたあなたを思い出すから
冬の雨が好き
昔 あなたと交わした初めてのキスを思い出すから-
あの日 私たちの最後になった時
向かい合って座った小さな喫茶店
いちばん奥がいつもの私たちの指定席だった
あなたは憶えているかしら
初めて出逢った日のこと
私がバイトしていたあの店をあなたが偶然 訪れた
それが私たちの始まり
長くて苦しい恋
あなたに決まった女(ひと)がいると知ったのは
付き合い始めて数ヶ月
駅前のホテルで初めて身体を重ねた夜
昔 別れたあなたを思い出すから
冬の雨が好き
昔 あなたと交わした初めてのキスを思い出すから-
あの日 私たちの最後になった時
向かい合って座った小さな喫茶店
いちばん奥がいつもの私たちの指定席だった
あなたは憶えているかしら
初めて出逢った日のこと
私がバイトしていたあの店をあなたが偶然 訪れた
それが私たちの始まり
長くて苦しい恋
あなたに決まった女(ひと)がいると知ったのは
付き合い始めて数ヶ月
駅前のホテルで初めて身体を重ねた夜