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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第184章 Tomorrow~直樹と有喜菜、その後
まだ二歳になったばかりの眞歩が成人するまで、十八年。気の遠くなるような年月がある。だが、きっと眞歩は母から聞いた話を受け容れてくれるに違いない。直輝と紗英子の娘なら、紗英子の大切に育てる娘なら。
有喜菜は夫の視線に気づいた。直輝が穏やかに笑っている。有喜菜も自然に頬を緩めた。
「また降ってきたようだな」
直輝が立ち上がり、居間のガラス戸を開けた。有喜菜は直輝の側に寄り添うように立ち、グレーの空から絶え間なく舞い降りてくる雪を見つめた。
(了)
有喜菜は夫の視線に気づいた。直輝が穏やかに笑っている。有喜菜も自然に頬を緩めた。
「また降ってきたようだな」
直輝が立ち上がり、居間のガラス戸を開けた。有喜菜は直輝の側に寄り添うように立ち、グレーの空から絶え間なく舞い降りてくる雪を見つめた。
(了)