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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第194章 雑草のごとく~あるがままに~

雑草であるからには、やはり顕微鏡に映り込んだ世界は、一面鮮やかなグリーンに染まっている。眺めていると、心の中に溜まった澱が洗い流されてゆくようであった。何とも清々しい気分だ。更に心惹かれたのは理由がある。これを作ったクリエイターは、それぞれのデザインに花言葉を冠しているのだが、デルフィニウムは本来の〝あなたを幸せにします〟という花言葉が添えられていて、〝新宿の雑草〟には〝Let it be(あるがままに)〟と付いているのだ。
もちろん、雑草だから、花言葉なんて存在しないはずだ。クリエイター自身もオリジナルの花言葉だと語っている。既に何度かお話ししているように、私は昨年、未曽有の大病を経験した。これまでの人生において大病をしたことはあれども、すべては直接、生命には関係なかった。しかし、去年の夏は一歩間違えば、それこそ地獄を見ることになっていた。いや、正直に言えば、大きな手術をするというだけで、私にとっては十分に〝地獄〟に等しい体験ではあったのだけれど、やはり、あれは本当の意味での地獄とは言えまい。私は本当に運が良かった。これについては、心の底から、ありがたいことだと感謝の念を忘れたことはない。
もちろん、雑草だから、花言葉なんて存在しないはずだ。クリエイター自身もオリジナルの花言葉だと語っている。既に何度かお話ししているように、私は昨年、未曽有の大病を経験した。これまでの人生において大病をしたことはあれども、すべては直接、生命には関係なかった。しかし、去年の夏は一歩間違えば、それこそ地獄を見ることになっていた。いや、正直に言えば、大きな手術をするというだけで、私にとっては十分に〝地獄〟に等しい体験ではあったのだけれど、やはり、あれは本当の意味での地獄とは言えまい。私は本当に運が良かった。これについては、心の底から、ありがたいことだと感謝の念を忘れたことはない。

