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わたしは……
第3章 その希望
しかしながら、そこはヘタレで奥手な主人のこと――。
既に数回のデートを重ねながら、
一向にその気配を、匂わせないので、ございます。
まあ、それは私といたしましても、想定された展開。
私は先走る想いを、グッと堪えて――
密かに二人の恋の深まりを、見守ってゆくもので、ございます。
時折、二人の手が触れる、と……。
その些細な感触が、主人を通じ、ゆっくりと――
私にも伝わって来るもので、ございます……。
ああ……。
それは今までに、決して満たされなかった、何か……。
これこそが、幸福というものなので、ございましょうか……?
既に数回のデートを重ねながら、
一向にその気配を、匂わせないので、ございます。
まあ、それは私といたしましても、想定された展開。
私は先走る想いを、グッと堪えて――
密かに二人の恋の深まりを、見守ってゆくもので、ございます。
時折、二人の手が触れる、と……。
その些細な感触が、主人を通じ、ゆっくりと――
私にも伝わって来るもので、ございます……。
ああ……。
それは今までに、決して満たされなかった、何か……。
これこそが、幸福というものなので、ございましょうか……?