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年下のくせに
第5章 求め合う心
そっと唇が離れる。
「好き」
そう言いそうになったが言葉を飲み込む。
切なく潤んだ瞳で見つめてくるタカに、もしかして私のこと本気ではないかと勘違いしそうになる。
「あぁ…ヤバい。やっぱり帰したくない」
タカが言った。
私も帰りたくない。
……ほら。やっぱり会うべきではなかった。
「マユに会ってからずっと会いたかった。でも会うと気持ちを抑える自信がなくて連絡できなかった。」
遠くを見つめながら呟く。
嬉しい。
私だけが思い上がっていたわけではなかった。
「マユは旦那も居るし。……迷惑だよな。ごめん」
悲しそうな瞳に本気を感じる。
「タカ。……」
次の言葉を探したが、この気持ちを口にすると後には戻れなくなる気がして黙った。
「マユ?」
「…………」
「送るよ…」
とっさに立ち上がるタカの腕を掴んでしまった。
「勘弁しろよ…そんな顔すんなよ。」
そう言ってキツく抱きしめられた。
タカの温もりが愛おしかった。
「タカ。……帰りたくない。」
言ってしまった……
「うん。」
それだけ言って私の手を引き車に乗せて走り出した。
このまま、私達、どこへ向かうのか。
お互い黙ったまま走り続けた…
「好き」
そう言いそうになったが言葉を飲み込む。
切なく潤んだ瞳で見つめてくるタカに、もしかして私のこと本気ではないかと勘違いしそうになる。
「あぁ…ヤバい。やっぱり帰したくない」
タカが言った。
私も帰りたくない。
……ほら。やっぱり会うべきではなかった。
「マユに会ってからずっと会いたかった。でも会うと気持ちを抑える自信がなくて連絡できなかった。」
遠くを見つめながら呟く。
嬉しい。
私だけが思い上がっていたわけではなかった。
「マユは旦那も居るし。……迷惑だよな。ごめん」
悲しそうな瞳に本気を感じる。
「タカ。……」
次の言葉を探したが、この気持ちを口にすると後には戻れなくなる気がして黙った。
「マユ?」
「…………」
「送るよ…」
とっさに立ち上がるタカの腕を掴んでしまった。
「勘弁しろよ…そんな顔すんなよ。」
そう言ってキツく抱きしめられた。
タカの温もりが愛おしかった。
「タカ。……帰りたくない。」
言ってしまった……
「うん。」
それだけ言って私の手を引き車に乗せて走り出した。
このまま、私達、どこへ向かうのか。
お互い黙ったまま走り続けた…