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年下のくせに
第7章 後悔と本能の間
「朝まで一緒にいれない?」
タカが聞いてきた。
「………」
私も一緒に居たいけど…旦那と子供を送り出さなくては。
一気に現実に引き戻された。
「何か飲み物買ってくるよ。」
そう言って出ていった。
考える時間をくれたのだろう。
「ハァァァ」
ため息をついて考える。
決めた。
このまま朝までここに居よう。
理性が本能に負けた。
深呼吸して旦那に電話する。
「もしもし…」
「ん?まゆ?どした?」
寝ていたようだ。
「やっぱり飲んじゃって…」
「優子のご主人が迎えに来てくれて、明日、車を取りに送ってくれるって言うから、朝まで泊めてもらうから。」
「迎えに行こうか?」
「いや、大丈夫。あなたが起きる前には帰るから。
」
「分かった。じゃ、お休み」
「うん。ごめんね、お休み」
電話を切って少し胸が痛んだ。
でも、スラスラと嘘が出てくる自分に驚いた。