この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
陽炎 ー第二夜ー
第2章 勝負師
合図は二つ。

丁なら目を閉じる。
半なら目を開けておく。

「ハイ、ツボ」

進行役のダミ声が響いた。

「ハイ、ツボをかぶります」

別の声がした。
どうやらこれがツボ振りらしい。

ゴザの上で、何かが滑る音。

想像していた賽の転がる音がしない。何故だ…?

「ドッチモ、ドッチモ」

これが掛けの合図なのか。

兵衛が袖を軽く引く。

全然検討が付かなかった。

「丁方ナイカ、ナイカ。ナイカ丁方」

時間がない。

確率は五分だ。
こうなったら勘で行くしかねぇ。

俺はぐっと目を閉じた。
兵衛が丁と張る。
背中を冷たい汗が流れた。

進行役が同じように半方を募る。

「コマがそろいました」

ややあって。

「勝負」

「ピンゾロの丁」

ピンゾロ?一が二つ揃ったってことか?
何にせよ当たったって事だ…


俺はふーっと長い息を吐く。
/72ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ