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弓月 舞 after story 集
第1章 Merry X'mas ~ 俺様Drに聖なる夜を

小箱の中身は、イヤリングだった。
「首輪かぶりしなくて良かったな」
「…可愛い」
アクセサリー類はあまり持っていない柚子。
どれが似合うのかわからないから自分で買うことがない。
そんな彼女は、少しうっとりとした目で彼からのイヤリングに魅入った。
「…可愛いし、嬉しい」
「そうか…」
「ありがとうございます」
礼を言った柚子は、匠にしたのと同じ様に、自分の耳にもそのプレゼントを付けようとした。
しかし、匠はそれをさせない。
「……?」
「付けて見せるのは明日でいい…」
そっと奪って、横の棚に置く。

