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弓月 舞 after story 集
第2章 初詣に行きましょうか
「…母さん、頼む」
「はいは~い♪ ちょっとお待ちを~」
ダイニングのテーブルで勉強中の茜は、玄関への迎えを母親に任せた。
少しして戻ってきた母親は、なにやら大きな荷物を抱えている…。
「宅配のお兄さんだったわぁ」
「……( カキ カキ )」
「荷物…あなた宛てよ♪」
「──…( ピタッ )」
問題集から目は離さないが、茜はいちおうペンの手を止めた。
「私に?おかしいな」
とくに心当たりがない
「誰から?」
「んーと、送り主は…──」
《 ご依頼主 君の愛するフィアンセ♡ 》
‥‥‥!
「なん、だと…!?」
「きゃああ!情熱的~っ///」
中身は?中身は?
「開けるわね」
「‥‥‥!? え、何……それ(汗)」
「これはねぇ…、まぁ…っ」
テンション高く荷物をほどいた母親は、送られてきたものを見て感嘆の声をもらした。