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弓月 舞 after story 集
第3章 もしも企画《 教師編 》第一弾
「そんなお前だから…俺も」
「先生…?」
「──…いや、何でもない」
何か、小さな声で言いかけた市ノ瀬だったが
柚子に聞き返されて口を濁した。
「それより気付いているのか?」
「…?」
「お前…浮いているぞ」
「あ…!」
誤魔化すような市ノ瀬の言葉だが、彼女はこの時初めて気が付いた。
「浮けてる……」
「ああ」
いつの間にか首と腰を支えていた彼の手が消えており、彼女は水面に浮いていた。
市ノ瀬との話に意識が持っていかれ、彼女は自然とリラックスしていたらしかった。
“ すごい…本当に……? ”
今までも仰向けの態勢は怖かったから
これは柚子にとって初めての経験だ。