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弓月 舞 after story 集
第3章 もしも企画《 教師編 》第一弾
「水泳が苦手な他の生徒は、なんとか理由をかき集めては授業をサボっていることも、お前は知らなかったんだろう?」
「えっ、本当ですか?」
「これだけ泳げないくせに、皆勤賞……」
「わ、笑わないで下さい…」
嫌いだから授業を休むなど
柚子の頭にはよぎりもしなかった。
市ノ瀬に馬鹿にされるうちに、柚子は自分が情けなくもなってくる。
「そうやって真面目に授業に出ては、いつも溺れたウサギのような醜態をさらしているから……俺も、面倒だが助けてやろうと思えた」
「ありがとう、ございます…」
先ほどまで彼女は、ただ遊ばれていた訳なのだが。