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弓月 舞 after story 集
第1章 Merry X'mas ~ 俺様Drに聖なる夜を
「本当はお料理作って待っていたかったけど…匠さんから連絡もらったので、作戦変更しました」
「……柚子」
パタン
やっとドアが閉められた。
「……、すごいな俺の部屋」
「……っ(やり過ぎたかな…ッ)」
廊下の奥に目をやると
リースやモールで飾り付けられ、なんとも可愛らしく変身した自分の部屋があった。
匠はコートを脱ぎながら無言で部屋に入る。
モノトーン調の殺風景だった部屋に色が加わり、極めつけは、丸いオーナメントでできた手作りのウォールツリーである。
「二色にまとめて、あんまり派手にならないようにしたんですけど…っ」
飾り付けの時間はうきうきしていた柚子だが、いざ彼に見せると、急に不安になってきたようで
「…ちゃんと、クリスマスが終わったら元に戻しますよ?」
喋らない匠に変わっておろおろしている。