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弓月 舞 after story 集
第4章 もしも企画《 教師編 》第二弾
次から次へと何だ!?
「カルロ!いるならさっさと出てこいっつーの!」
「…うわ、うるさいの来た」
「やれやれ…」
壊れんばかりの勢いで扉が開けられた瞬間
保健室の空気はまたまた一変した。
市ノ瀬の眉間に深いシワが寄り──
零とクロードは彼に隠れて笑っている。
「…ッ…道場破りを招いた覚えはないが…!?」
「俺だって好きで来てんじゃねぇ」
道場破りこと
着崩した制服姿のこの男は──1年の東城ハヤト。
一見するとただの不良なのだが、その成績は学年トップの天才だと…近ごろ話題の生徒だ。
「ダル男がここでサボってんだろ。あいつが授業に出ないせいで…俺がとばっちり食ってんだ!」
「誰のことだ…!!」
「とぼけんな、どうせそこのベッドに…──」
「……!」
ハルトの怒りはすでに頂点。
それは他の誰でもない、サボり魔である兄のせいだ。
ズカズカと保健室に踏み込んだハルトは、カーテンで仕切られている奥のベッドを目指した。
どうせそこで寝ている──
あいつがいそうな場所といえば
保健室か、図書室か、そのどっちかだ。
「待て」
「……!?」
しかしハルトの行く手に、この男が立ち塞がった。