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弓月 舞 after story 集
第1章 Merry X'mas ~ 俺様Drに聖なる夜を
「プレゼントも渡していいですか?」
匠の横を通り抜けて、テーブルの上の包みを取ると差し出した。
渡された匠が袋を開けると、掌サイズの紺色の箱。
「…ネックレスか」
「はい」
柚子にしては意外なチョイスだと感じた。
「男の人にネックレスって…少し勇気いりましたけど、でも匠さんには似合うと思うんです。大学の時は付けていたし」
「…ああ、たまに付けてたな」
「これは大人の男性に人気だそうですよ。ちゃんと店員さんに聞きましたから!」
嫌味のない上品な光沢。
「付けますね」
柚子は匠からネックレスを受け取り、彼の首に手を回した。
背が低いから、背伸びをして──
「──…クッ」
「……?」
その時 突然、匠が笑い出した。