この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
弓月 舞 after story 集
第6章 忍び寄る陵辱の影(改稿版)


───


人影のない大学の廊下。

そこにある研究室か物置か──明かりも付いていないその部屋の前で、柚子は眉を潜めた。

「案内……、ありがとうございました」

とりあえず、彼女をここまで連れてきた男に礼を言ってから、柚子は恐る恐る扉を開けた。


キィ..


「……誰も、いないの?」

窓のブラインドが閉まっており、外の光も射し込まない暗がりの部屋──

柚子の予想に反して人の姿はなかった。

しかし、少しずつ奥へと進み目を凝らすと

「……?」

奥に置かれた机の上に光る物が見えた。

「写真…?」

机上に数枚の写真が散らばっている。

これは何だろう。柚子はそのうちの1枚を手に取り、携帯のライトで照らしてみた。

光沢のある写真の表面が光を反射する。


そこに、写っていたのは


「──…!」


裸の、自分。


「こ、これ…っ…!!」


その写真の中には、全裸の自分がいたのだ。

衝撃的な光景が彼女から悲鳴すらをも取り去ってしまう。

その…

足をM字に開いた彼女の姿はあまりにも卑猥で、言葉に尽くしがたいものだった。

「ひっ…ッ」

柚子は反射的に写真を床に放り投げた。


.....


「あーあ」

すると、部屋に男の声が響く。

柚子はとてつもない寒気とともに後ろを振り返った。

「──…!?」

先程の男が、いつの間にか一緒に部屋に入っている。

「あ、あなたは…っ」

「ダメじゃないか投げたら。僕が一生懸命作ったのに」

「…!!」

「これ合成なんだよ! ご、う、せ、い。全然わからないでしょ!?」

男は興奮した様子で、まるで子供が親に自慢するように嬉しそうに話し始めた。

「僕は沼田トオル。トオル君って呼んでよ」

沼田と名乗ったその男はメガネの奥をぎらつかせ、怯える柚子に向かってゆっくりと歩み寄る。

「これから…ふふ」

「…ッ」

「僕のおもちゃになるんだからさぁ」

「や‥いやああ!」

柚子は、自分を掴もうと伸びてきた手を払いのけた。

/120ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ