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弓月 舞 after story 集
第6章 忍び寄る陵辱の影(改稿版)
「きゃ…!?」
何をされたかもよくわからない急な刺激に、柚子は思わず身体を捻り沼田の指から逃げる。
その時
バチッ!!
柚子の顔に沼田の張り手が炸裂した。
「──…!!」
「いくら気持ちよくても逃げちゃあダメじゃないか」
頬を走るヒリヒリとした痛み。
「ご、ごめんなさい…」
圧倒された柚子は小刻みに頷く。
「ヒヒッ」
その様子に沼田は嬉しそうだ。
「柚子ちゃんは素直でいい子だね」
そうしてまた、乳首の先端へのくすぐりを再開する。
「きゃッ……あ…っ」
沼田のテクニックは " 一級品 " だった。
それを今、柚子は身を持って証明している。
「…ひゃ…ぁ…あ…!!」
「どうだい柚子ちゃん、気持ち良いでしょう!? でも逃げちゃいけないよ……ヒヒヒッ」
乳首 " だけ " に与えられる刺激。その快感は否定できないものに変わる。
しかも逃げることを許されない柚子は、身体を動かすことさえできずに……ただ身体を震わせて懸命に堪えるしかない。
沼田は指の腹と甲(コウ)を巧みに使いわけ、触れるか触れないかの際どさで──
突起の先端ばかりに切なくなるような微かな刺激を
ひたすらに
ひたすらに
与えて続けてきた。
「──…ハァッ…‥‥ア…‥ひ‥っ」
サワサワサワ....
その微かな刺激も継続して与えられることによって、柚子の理性を蝕んでいることは確かだった。
「ほらっ、気持ちいいならそう言いなよ!! もっと強く触って欲しいんだろ!?」
目を見開いた沼田は、興奮した様子で柚子を責め立てる。
「柚子ちゃん? 気持ちいいよねぇ?」
「…っ…アア‥…やっ…‥いやッ…‥……ひゃ…」
刺激され続ける両乳首は狂おしいほどに反応し、柚子に降伏を迫っているようだった。
そこで沼田はここぞとばかりにたたみかけた。
今度は乳首全体を、撫でさするようにこねくり回す。
「…!!…ッ…ぁあ…!!」
やっと与えられた強めの刺激に、彼女の身体は大きく仰け反った。
「や、やめて! アアっ‥!!」
既に彼女の身体はその卑猥な指から逃げようと左右に動いてしまっていた。
だが今度は沼田はそれを制することはせず……眉間に皺を寄せて快感に堪える彼女を、鼻息荒く見つめている。