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思い出のアルバム
第11章 俺はそんな男じゃない
そんなある日ーーー
「ほんと信じらんない!!何で私に寄ってくる男はみんなそうなのよ!!」
どうやら夏奈の彼氏の浮気が発覚して
別れるか許すか迷ってるらしい。
「あたしだったら無理だなぁ…またやりそうじゃん?!」
お弁当を頬張りながら由美が言う。
「そうなんだよね!!なーんかチャラいんだよ。調子が良いって言うかさ…。沙織だったらどうする?先輩モテるんでしょ?浮気してたらどうする?」
夏休みに、修ちゃんのサークル女子から聞いた話。
大学で密かに注目されているって事。
「確かにモテるらしいけど……修ちゃんが浮気するとは思えなくて…」
あの嫉妬ぶりを味わうと、考えにくい。
未だに、連絡もちゃんとくれるし、余計な心配をしたくないのが本音。
「でもでもー先輩だって男じゃん!!ちょっと女に攻められたら落ちる事あるかもよー。胸チラさせたりしてさー」
あの飲み会の時の女の顔が思い浮かぶ。
あの女みたいのが…か……
少し考えてみたものの
「多分、そういう女は嫌いだと思う」
とはっきり答えた。
「あんたは何でそこまで先輩を信用出来るの?好きだから不安になんないの?」
「それはあたしも思う。ちょっと連絡来なくなると、浮気してるんかな?とかさー。疑いたくなる!!」
2人はそうに言うが
「えー。そりゃ気にはなるけど……今日は飲み会だよーとか連絡くれるし、私だって2人と遊んでれば連絡するの後回しにしちゃうし…」
「だーかーら!!その皆で飲み会って言う事を何で鵜呑みに出来るかって事よ!!そう言いながら、女と2人かもしれないじゃん」
んー……また色々想像して考えてみる。
「修ちゃんがそうゆう人だったら……多分もう別れてると思う。嘘ついてまで浮気しないよ。他に好きな人出来たらはっきり言ってくれると思う」
「かーー。ある意味沙織凄いわ。強いね…」
「強くないよ…。弱いから考えないの。もしもそうなったら立ち直れないから……だと思う。つーか夏奈はどうするの?別れるの?」
「うーーーーん………」
結局、話は何も解決せず夏奈は部活中も考えていた。