この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
思い出のアルバム
第22章 エピローグ
「沙織ーーー!!」
「はーい……」
「何してるの?……って、懐かしいもの見てるなぁ!!沙織がとっておいてたのか……」
私の手からアルバムを奪い、隣に座り込む。
「はははッッ!!この顔……そうそう、寝顔が可愛いって思って撮ったんだよなぁー。今見ると、すげぇ顔だなぁ……」
そう笑いながら隣にいる彼は……
もちろん修ちゃん……。
「うるさい!!修ちゃんだって……あーあ…こんなカッコ良かったのに……今じゃオッサン…」
「は?それ言うか?」
こうやって冗談も言える。何でも言い合える……
初々しさは…無くなったけど。
それも……
「パパーー!!ママーー!!どこいるのー?」
2人して顔を見合わせて微笑む。
いつかあの子も……私達のように出逢えるといいね。
きっといっぱい悩むと思うけど
やっぱり恋は……素敵だから。
そんな相手が出来たときに見せようか。
パパもママもこんな時があったんだよって……。
「いたーーー!!見つけたーー!!」
【完】