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思い出のアルバム
第12章 クリスマスデート
テストも終わり冬休みに入った。
この3連休も部活の予定だったが、
彼氏持ちはみーんなサボリ。なので、必然的に休みになった。
沙織はまた電車に揺られていた。
カバンの中には、ちらし寿司。
修ちゃん……喜んでくれるかな……
早く会いたくて金曜日でなく、木曜日終業式で早く終わったので、部活休んで電車に飛び乗っていた。
ピンポーーーーン。
呼び鈴を鳴らす。
・・・・・・まだかな?
ガチャンッッ!!キイーーーー!!
「お前…何してるの?!」
わーい!!ドッキリ成功!!
修ちゃんは凄い驚いた顔してドアを開けた。
「明日が待てなくて……来ちゃった…」
「俺、今日バイトだったらどうしたの?出掛けてたりしたら…居たからいいけど。まぁ…とりあえず入りな……」
もう何言われても凹たれないもん。
「なぁ!!ちゃんと連絡よこせ!!駅から少し距離あるし、何かあったら……」
「はいはい……修ちゃんご飯食べた?」
「ったく……まだ食べてないよ」
修ちゃん呆れてお手上げ状態。
こりゃ私の勝ち!!
そして、カバンからタッパーを出すと……
「これって…………」
ちらし寿司と唐揚げとサラダ。
あんまり時間も無かったから、簡単なモノだけ…。
「修ちゃん家はお祝いの時、ちらし寿司なんでしょ?この前のお祝いしよー!!」
「・・・・・・」
ん?修ちゃん……?
「やべぇ……超嬉しい!!ありがとう沙織!!」
最高の笑顔を見せてくれた。
やった!!大成功!!
「美味そうー食べていい?お箸は……」
夢中な修ちゃんを、2人のカメラで収める。
「美味い!!家のと味一緒だー。椎茸入ってるけど」
「気付いた?修ちゃん家と違いを出してみましたー」
喜んで全部食べてくれた。
また1つ修ちゃんの新しい顔が見れた。
ちらし寿司と唐揚げに夢中になる顔。
ほんと……子供か!!