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思い出のアルバム
第14章 悩みの末に
「そっかぁ……やっぱり離れると上手くいかなくなるんかな?」
土曜日の練習終わり、ファミレスで恒例の女子会だ。
「でも、沙織達って元々そんな感じじゃなかった?なんかあっさりしてたってゆーか……先輩の進路とか受験とか、終わってから聞く方が多くなかった?」
思い返せば……確かにそうだ。
じゃぁ、修ちゃんは何も変わってない……のか?
「そう……だね……」
「多分、沙織の悩みの根本はその女だよ……」
夏奈がポテトを食べながら言う。
「要は、その女が先輩と自分より仲良くしてんのが嫌なんでしょ?その女が、自分の知らない事知ってるから嫌なんでしょ?」
むむ……
今日の夏奈は……的確だ……。
「妬いてるんだよ…その女にさ。ま、私は…先輩そのうちその女抱くと思うよ。この前は何もなくても好きだった女で、しかも親身に相談のってもらってたらさー」
「まぁ…今回は、夏奈の意見にも一理あるよ。でもさ、それで別れるつもりはないでしょ?」
「ないけど……」
「けど何?!」
何かあるのかと夏奈が身を乗り出して聞いてくる。
「別れるつもりはないけど……しばらく連絡とかするの最低限にしようかと…」
ずっと最近思っていた。
私が、好きになりすぎて近付きすぎたのか…。
修ちゃんもこれから勉強で大変そうだし
私も部活、受験と忙しくなるから……
余計な世間話のメールを止めるだけ。
大事な報告はするつもり…。
でもそしたら…
この関係は終わってしまうのかな…?