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思い出のアルバム
第9章 友人の力
2年になって選択科目によってクラス替えがあった。
相変わらず由美と夏奈とは一緒だ。
教室に入ると、男女関係なく名前順で席に座る。
するとラッキーな事に、隣が夏奈だった。
だが、夏奈以外みんな周りが男だった。
まぁ、女1人じゃないし、夏奈が隣なら心強かった。
「よう!!」
声を掛けられ前を見ると、以前合コンした時のメンバー勇樹がいた。
沙織の前の席だった。
「久しぶりだねー。あのメンツじゃ勇樹だけ?まぁよろしくね!!」
夏奈がいつもの調子で挨拶してくれる。
周りは男ばっかだったけど、明るくて楽しそうな奴ばかりで、これからの不安は解消された。
「先輩いないと寂しい?」
ホームルームが終わり夏奈が話かけてくる。
「そりゃ…ねぇ。でも、いつも登校するときだけだったし」
「まぁ、あんたら本当にデートとかもそんなだったしね…」
なんていつもの話してると…
「へぇー沙織ちゃん彼氏いるの?」
前の席から声かけられた。
「うん…遠距離だけどね」
「ふーん…」
話かけてきた割に、無愛想な返し。なんだよと思いつつも、気にしないでおいた。