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夢のその先…
第10章 担任
授業を終え、職員室に顔を出すと
校長の田中一が匡哉を校長室へと呼んだ
「どうだね?続きそうかな?」
田中は心配そうに問い掛けた
「先生、大丈夫です!」
匡哉はそう返し笑った
「本当なら…こんな僻地に来る様な君じゃない のに…」
匡哉はエリート街道をまっしぐらな人生を送っ ていた
誰もが認める…エリート
総称されて生きてきた
「いえ…今は… あの街にはいたくないので… 」
匡哉は言葉を濁した
「そうか…この街で…傷を癒してくれるなら… と思って声を掛けた
来てくれて本当に嬉しいよ」
匡哉は何も言わず…深々と礼をして校長室を出 て行った