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夢のその先…
第13章 新学期
「何が話したかったんだ?」
匡哉は、和哉の前に膝をつき問い掛けた
「何が…じゃなく、話がしたかった
和哉…って名前を呼んで欲しかった…」
「なら、和哉。」
匡哉に名前を呼ばれて…和哉は
泣きながら…笑った
「迷惑なら…言って」
「全然迷惑じゃないよ!」
「本当に?」
瞳を輝かせ…匡哉を見る
その姿に…子供の頃の自分を重ね合わせる
尤も…自分はこんなに素直じゃなかった…けど 。
「匡哉先生」
「和哉、来週家庭訪問に行くからな
お母さんにそう言っておくんだよ!」
和哉は、はい!と返事をした
「また、話そうな!」
「はい!」
「野球、こんな良いグローブを持ってるなら参加した方が良いぞ!」
「おじちゃんがくれたんだ!」
「そうか。良かったな。」
匡哉は和哉の頭を撫でた