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第14章 家庭訪問

でも…今の自分に…

そんな資格はない

匡哉は…和哉の手を握り締めた

嬉しそうに見上げて来る和哉の瞳が愛しい

「次は美代子さんちだね？」

匡哉は和哉の手を離し…

ファイルを出した

今は…職務を全うしよう

足掻いても…

出られない迷路に迷い込んだのだ

出口の…見えない迷路に…

ならば…今は…

出来る事を精一杯しなきゃ…ね

匡哉は自分に言い聞かせる

和哉の頭をくしゃっと撫でて

匡哉は…次の家へと

担任の教師として訪ねて行った