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夢のその先…
第17章 重なる偶然
和哉はこの日
朝陽と買い出しに出ていた
お正月には、じぃじの家に行き
お年玉を貰う
今からワクワク楽しくて仕方がない
初めて、朝陽と幸枝以外の人間と迎えるお正月
でもその前に…年越しの準備だ
大掃除も朝陽と協力して終えた
お腹が減って…有り合わせので食べて
買い出しへと出て来た
朝陽は、年越しの料理の吟味に余念がない
「和くん…迷子にならないでね!」
朝陽はあまりの人の多さに、和哉に呼び掛ける
「母ちゃん…」
迷子になるのは朝陽の方だろ…とは言えず
困った
和哉を探して…朝陽が迷子になる
「母ちゃん、手を繋いでれば大丈夫だ!」
朝陽は和哉と手を繋ぎ、年末の人混みに入って行った