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夢のその先…
第3章 偽り

バイトする必要のないお金持ち
そんな感じのする部屋だった
匡哉は朝陽を部屋に招き入れると
ソファーに座らせた
楽しそうに…奥へと行き
戻って来た時には
その手には紅茶が乗せられていた
匡哉の綺麗な指が…
白いティーカップを持ち朝陽の前へと置く
朝陽は緊張していた
匡哉はそんな朝陽を見て
リラックスさせる様に笑った
「ひなちゃん 緊張してる?」
朝陽は頷くだけで精一杯だった
匡哉は朝陽の横に座り
「大切にするよ?」
そんな気はないのに…甘い言葉を吐き出した
初な朝陽なら…こんな睦言でメロメロになる筈
計算高い匡哉にとって、朝陽など…
チョロい…存在だった

