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第26章 誕生

んんん…っう

うっ…はぁ…痛い

こんなに…痛かったっけ？

たえず襲ってくる陣痛に

朝陽は…汗だくで力んでいた

匡哉は分娩室の外で…

落ち着きなく歩き回る

「頑張れ…ひなちゃん…」

朝陽の…呻き声を聞き

エールを送る

匡哉は…産まれて初めて出産の場にいた

和哉の時は…

朝陽は一人で産んだ

どんな想いで…

この時を迎えていたんだい？

匡哉は堪らない想いになった

落ち着かない

落ち着かない

うろうろ

うろうろ

分娩室の前を…

何度もうろうろ動き回る