この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この出会いは…
第8章 彼の家
「そうか、みんな少数精鋭部署だからな。なかなか新人なんて入らないだろ?」
私たちの話を聞いて、星さんが笑った。
少数精鋭部署…?
「つまり、君たちは優秀な人材って事。」
「え?琴莉だけではなくて…?」
「そう。海外事業課はわざわざ説明するまでもないけど、秘書室と広報部もめったに新人は配属されないんだよ。異動もほぼない。」
「「え…」」
星さんの説明に私と美怜は固まった。
めったに配属されない部署に配属されていて、異動がないなんて知らなかった。
いや、その前に…優秀って…
「秘書室は重役相手だろ?広報はメディアを相手にするだろ?だから、選ばれた人間しか行かないんだよ。」
滝本さんも星さんに続いて説明してくれている。
「居酒屋で初めて会った時に驚いたのを覚えてるわ。佐々木をすげぇとは思ってたけど、同期もすげぇなって。」
「ははは、知花ちゃんも美怜ちゃんもなんて顔してるの。」
一ノ瀬さんに指摘されて我に返った。
「言ったでしょ、自信持ってって。会社にとって必要な存在なんだから。」
コソッと耳元でそう告げられて、顔が赤くなる。
今までそんな風に思った事がなかったから、嬉しいのに、素直に信じられない。
「まぁ、知花ちゃんには広報の仕事がピッタリだと思うよ。」
「は、はぁ…ありがとうございます。」
ニコリと微笑んだ一ノ瀬さんに、なんとも気の抜けたお礼しか返せなかった。
私たちの話を聞いて、星さんが笑った。
少数精鋭部署…?
「つまり、君たちは優秀な人材って事。」
「え?琴莉だけではなくて…?」
「そう。海外事業課はわざわざ説明するまでもないけど、秘書室と広報部もめったに新人は配属されないんだよ。異動もほぼない。」
「「え…」」
星さんの説明に私と美怜は固まった。
めったに配属されない部署に配属されていて、異動がないなんて知らなかった。
いや、その前に…優秀って…
「秘書室は重役相手だろ?広報はメディアを相手にするだろ?だから、選ばれた人間しか行かないんだよ。」
滝本さんも星さんに続いて説明してくれている。
「居酒屋で初めて会った時に驚いたのを覚えてるわ。佐々木をすげぇとは思ってたけど、同期もすげぇなって。」
「ははは、知花ちゃんも美怜ちゃんもなんて顔してるの。」
一ノ瀬さんに指摘されて我に返った。
「言ったでしょ、自信持ってって。会社にとって必要な存在なんだから。」
コソッと耳元でそう告げられて、顔が赤くなる。
今までそんな風に思った事がなかったから、嬉しいのに、素直に信じられない。
「まぁ、知花ちゃんには広報の仕事がピッタリだと思うよ。」
「は、はぁ…ありがとうございます。」
ニコリと微笑んだ一ノ瀬さんに、なんとも気の抜けたお礼しか返せなかった。