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この出会いは…
第11章 繋がる
「んっ、あっ…あぁっ!……はっ、んぁっ…」

胸の頂を口に含まれて、舌で転がされる。
もう片方も指で摘ままれて、振動を加えられる。
異なる刺激を両胸に受けて、背中が浮いて、声が漏れてしまう。
まるで、胸を突きだして『もっと』と強請っているようで、さらに恥ずかしい。
その身体の反応に、毎回一ノ瀬さんが小さく笑って、空いている手で頭を撫でてくれる。

くすぐったい。気持ちいい。
頬、耳、首筋、背中、胸…一ノ瀬さんの手が触れたところ全てが熱を持つ。
身体中が熱くなって、ふわふわする。

「一ノ瀬さん…、す、きっ…」

「祐。…名前で呼んで?」

顔を上げて、手を止めて、私を見る。
フッといつもの優しい微笑み方で話しかけられた。

「あ…。たっ、すく…さん…」

名前を呼ばれると、フワッと笑って私の頬を撫でて、そこにキスをして『ありがと』と言う。
耳元で囁かれたその言葉に、私は身体を震わせて反応してしまう。

「ふふっ、耳弱すぎ…。かわいい。」

「きゃっ!…あっ、食べちゃっ…ダメッ!」

耳をパクリと甘噛みされて、背筋がゾクリとした。
一ノ瀬さんの舌が這う音がダイレクトに響いて、身体が軽く痙攣する。

「どうせ、今から、俺に全部食べられるのに?」

クスクス笑って見下ろすその顔は、瞳に熱を灯し、口角を片側だけ吊り上げている。
その表情だけでも私を震えさせる。

「あ…、―――ひゃ…んっ!」
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