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自己負担。
第3章 本当の気持ち


朝は夢乃先輩と登校して
放課後は少し遠回りして私を家まで送ってくれる
それが先輩のいつものパターン。

それが少しずつ崩れはじめてきてる

夢乃先輩はそう言った。


「幼なじみって言うのもあって毎日起こしに行くのが私の仕事でもあるんだけど、
葉月ちゃんの夢とか見てたのかな?
この前起こしたら
"なんだ、夢乃か。葉月じゃなかった"

なんて言われて。

葉月ちゃんは全然悪くなんかないのに、少しだけ嫉妬しちゃった。
ごめんなさい」

ぺろっと舌を出して謝る夢乃先輩は本当に可愛らしい。
だからなんだか守ってあげたくなる先輩の気持ちもすごくわかる。


「なんで…先輩なんですか?夢乃先輩本当に可愛いし、この前も告白されてたじゃないですか。」

溜め込んでたものを消化していくように私は夢乃先輩に疑問をぶつけていく。
なのに夢乃先輩は嫌な顔せず答えてくれた。

「直斗今はあんなだけど、昔はすごくカッコよかったんだよ?
私が近所の口の悪い男子達にいじめられてた時だって
大して強くもないのに私をかばったりなんかして
逆に自分がいじめられて。

それでもいつも笑ってた。」


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